2013年 10月 05日
オススメの本について「逆説の日本史」 井沢元彦 著 日本学館。 歴史好きの私。 結構前からハマっています。 紹介に当たり、ネットで調べてみたのですが、評価は賛否両論あるようです。 それだけ、歴史というモノはそれぞれに思いがあるモノなのだとも思います。 思い切った例え話をすれば…。 歴史の通説が変わるという事は、周りの人間から父親だと刷り込まれていた人物が、ある日発見されたアルバムを検証して行くうちに、実は赤の他人だった。そして、それが公的機関からも認定された。なんて事ですからね。 でも、歴史という世界では結構、あり得る話。 学校で習った歴史=常識が、一つの新発見によってまるっきり違う話になってしまう。 大きくも小さくも、そんな経験がみなさんにもある筈です。 個人的にはそれも、歴史の魅力なのではないかと思います。 (もちろん、それだけではないのですが) そして、私がこの著書をオススメする理由もそこにあります。 タイトル通り、この著書は井沢氏が主張する歴史の逆説によって構成されています。 発見や驚きが沢山あります。 でも、その内容一つ一つの真偽を検証することが、この著書の本当の魅力ではありません。 歴史=常識に疑いの目を向ける。 その重要性に気づかせてくれる。 それが、この著書の本当の魅力です。 写真家のアンリ・カルティエ・ブレッソンも「疑いの目をむける事が重要だ」と話しています。 それは、全ての事柄を信用せず、疑心暗鬼になりなさい。という意味ではなく。常識をただ鵜呑みにするのではなく。一度、自分のフィルターを通して、自分なりの常識を持つ事の重要性を話しているのだと、私は捉えています。 身近な歴史の世界から、そんな精神性に触れる事ができるこの著書。 私はオススメです。
by fire-mouth
| 2013-10-05 11:59
| コラム
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