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2010年 12月 10日

写真家 大山高先生。

昨日、アサヒカメラ.netを見ていて衝撃が走った。
アサヒカメラ.netのコンテスト「写真の殿堂」の審査員を務められていた写真家の大山高先生が12/9に自宅で急逝されたとの記事が書かれていたからだ。
信じられなかった。
しばらく言葉も出ず。
動けなくなってしまった。

大山高先生とは面識もなければ、直接お話をした事も無い。
顔はアサヒカメラ.netで紹介されていたモノクロームの写真一枚の情報しか無い。
それでも、まるで親近者の訃報を目にしたような衝撃が走ったのには理由がある。
このブログでも、書いているので皆さんご存知だと思うが、私は今年の4月から「写真の殿堂」に参加している。
初めて応募した写真は入賞する事は出来なかったが、大山高先生のコメントが載っていた。
コメントを読んで心が震えた。
私が表現したいと思っていた事をずばり感じ取り、アドバイスを書いて下さっていたのだ。
今思えば、とても分かりずらい写真だと思う。
それまでの私の写真は独りよがりで、良いと言われた事なんてなかった。
だれにも、伝える事の出来ない写真だったのだ。
大山高先生は、そんな私に励ましの言葉をくれた人なのだ。
その後は、アドバイスを参考に写真を撮った。
私の思いが見れくれる人に伝わる様に、見ている人に何かを感じていただける様に写真を撮った。
その間も何度もアドバイスを頂けた。
徐々に私の写真に興味を持っていただける人も現れた。
良いと言ってくれる人も現れた。
入賞も頂けた。
まだまだ、不完全ではあるが今後写真を撮り続ける為の道筋を指し示してくれたのが大山高先生だった。
感謝の気持ちでいっぱいだ。

そんな方がもうこの世にはいないのか…。
もう私の写真を見ていただけないのか…。
お話もしてみたかった…。
直接お礼の気持ちも伝えたかった…。

そんな事が頭を駆け巡った。
もっと見ていただきたい写真があったのに本当に残念だ。

未だに現実を受け入れきれずショックから足りなおれそうも無い。

でも、大山高先生から頂いた物は確実に私の中にある。
この宝物を大切にしてこれからも写真を撮り続けていきたい。

そして「本当に良い写真を撮りましたね」と言われるような写真を撮りたいと思う。

本当に貴重な経験をさせていただいた。

ありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りしたい。

私の写真を見ていて下さい。
先生に楽しんでいただけるような写真を撮っていきます。

2010.12.10 firemouth

by fire-mouth | 2010-12-10 13:50 | コラム


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